文具屋さん大賞2026を受賞したKAYOU+のシャープペンシル「AIMVISION PRO」と「AIMVISION」を老舗文具店がプロ目線で比較レビュー
目次
- 文具屋さんら衣装2026で評価されたシャープペンシル
- AIMVISION PROとAIMVISIONの違い
- それぞれ、どんな人に向いているのか
- 文具店の視点で見る定番シャープペンシルとの違い
- 執筆者の見解-本当におすすめなのか
1.文具屋さん大賞2026で評価されたシャープペンシル
2026年文具業界で話題となったブランドのひとつがKAYOU+です。
その第一弾商品が「文具屋さん大賞206」で評価されました。
シャープペンシル部門ではAIMVISION PROがシャープペンシル賞1位、AIMVISIONがシャープペンシル賞4位という結果になっています。
文具屋さん大賞は、文具店の売り場のプロが選ぶ賞です。
つまり、店頭で実際に文具を扱う立場から評価された製品と言えます。
文具クワウチでは、このAIMVISION PROとAIMVISIONの2種類を取り扱っています。今回は、文具クワウチがプロ目線で2つのシャープペンシルの違いを解説したいと思います。
2.AIMVISION PROとAIMVISIONの違い
2つのシャープペンシルは見た目は似ていますが、まず大きな違いは設計思想です。
AIMUVISION PRO
真鍮削り出しのボディを採用した重厚感のあるシャープペンシルです。本体重量は約26あり、しっかりとした重みが手に伝わる設計になっています。構造はフルメタル仕様で、内部まで金属パーツを用いることで高い耐久性と安定感を実現しています。
こうした設計により、筆記時のブレが少なく、剛性の高いしっかりとした書き心地が特徴の一本です。重量があることで筆圧が安定し、線のブレを抑えた筆記が可能となります。製図やスケッチなど、制度を重視した用途に向いた設計です。
こうした設計により、筆記時のブレが少なく、剛性の高いしっかりとした書き心地が特徴の一本です。重量があることで筆圧が安定し、線のブレを抑えた筆記が可能となります。製図やスケッチなど、制度を重視した用途に向いた設計です。

AIMVISION
真鍮と樹脂を組み合わせたハイブリッド構造を採用したシャープペンシルです。本体重量は約12.9gと比較的軽量で、長時間の筆記でも手が疲れにくい設計になっています。軽さと扱いやすさを⑭したバランスの良いモデルで、日常のメモ書きやノートに筆記する用途でも気軽に使いやすい一本です。普段使いしやすいバランス型のシャープペンシルといえるでしょう。
3.それぞれどんな人にむいているのか
AIMUVISION PROが向いている人
製図や設計、スケッチなど、線の安定性を重視する用途に向いているシャープペンシルです。真鍮削り出しボディによる重量感と高い剛性があり、筆記時のブレが少ないため、安定した線を引きやすいのが特徴です。
その為、軽いシャープペンシルよりも重量のある筆記具が好みの方や、筆記具を単なる消耗品ではなく道具としての剛性感や質感を重視する方に適したモデルといえるでしょう。
AIMVISIONが向いている人
日常のノートやメモ、思考整理などの筆記用とに向いているシャープペンシルです。約12.9gと軽量なため、長時間書き続けても手が疲れにくく、気軽に使えるバランスの良い設計になっています。
そのため、筆記具に重厚感よりも軽さや扱いやすさを重視する方には、こちらのモデルの方が使いやすいでしょう。
4.文具店の視点で見る定番のシャープペンシルとの違い
シャープペンシルの世界には、長く使われ続けている定番モデルがあります。
・ステッドラー 925 25
・ぺんてる Graph 1000 for Pro
といった製図用のシャープペンシルです。

ドイツの筆記具メーカーステッドラーの代表的な製図用シャープペンシルです。
金属クリップによる安定したホールド感と、製図用途を前提にした精度の高い設計が特徴です。長年にわたり学生から設計者まで幅広く支持されているモデルで、製図用シャープペンシルの定番といえる存在です。
金属クリップによる安定したホールド感と、製図用途を前提にした精度の高い設計が特徴です。長年にわたり学生から設計者まで幅広く支持されているモデルで、製図用シャープペンシルの定番といえる存在です。

日本の筆記府メーカーぺんてるの定番製図用シャープペンシルです。
軽量でありながら安定した書き心地が特徴で、長時間の筆記でも疲れにくい設計になっています。
長年改良を重ねてきたことで、実用面での完成度が高いモデルです。
5.執筆者の見解-本当におすすめなのか
KAYOU+ AIMVISIONシリーズはシャープペンシルとして「文具屋さん大賞」で評価された注目のモデルです。直線的でメカニカルなデザインや、重量感のある金属ボディなどが力強い印象の筆記具といえるでしょう。
一方で、筆記具として細部を見ていくと、内部構造には比較的シンプルな構造も見受けられます。そのため、筆記具のメカニズムや精度まで強くこだわる方には、やや物足りなさを感じる可能性もあります。
機能や完成度を重視する本物志向の一本を求める方には、ステッドラー、ロットリング、ぺんてるといったブランドの定番モデルをお勧めします。
文具クワウチとしては、「賞をとったからおすすめする」のではなく、使う人の用途や好みに合うかどうかを大切にしています。ぜひ店頭で手に取り、ご自身の書き心地を確かめてみてください。
【店舗情報】
執筆者:文具クワウチ 桑内 彩
(大阪府高槻市高槻町15-24 / JR高槻駅・阪急高槻市駅の間)
昭和5年創業。高槻センター街で文具専門店として、手書きの道具や紙を通じて「心を届ける時間」を提案しています。