老舗文具店がおすすめする、年賀状滲みにくくて書きやすいペンはどれ?
「昔は12月になると、年賀状の準備で慌ただしくなってきました。」
「でも最近は『もう早いな』と思って書きやめた・・・」
そんな声を店舗でもよく覚えておきます。
SNSで簡単に新年の挨拶ができる今、年賀状は少し手間のかかる習慣になってしまいました。
もし年賀状を捨てたのか
スマホ、SNSで気軽に連絡が取れるようになりました。
・住所がわからない、返してもらっても大変です。
・手書きの時間に余裕がなくなった。
| 年度 | 発行枚数(百万枚) |
| 2003年(ピーク) | 445.936 |
| 2020年 | 194.198 |
| 2025年 | 107 |
枚数(百万枚)
450 ┤ ██████████████████████████ 2003年(445.9 )
400 ┤
350 ┤
300 ┤
250 ┤
200 ┤ ███████████ 2020年(194.2 )
150 ┤
100 ┤ ██████ 2025年度用(107 )
50┤
0 ┴────────────────────────
2003 2020 2025
(参照元)フタバ株式会社
文具クワウチでも「印刷でどこかにいる」「もう出していない」「今年最後にしようかな」というお客様が増えております。
忙しい日々の中で、「一枚に心を囲む時間」が遠かったのかもしれません。
SNSだけでは伝わらない、手書きの温かさ
SNSのメッセージはすぐに届きますが、手書きの文字は、その人の「呼吸」や「間」が残ります。
文字の癖、ペンの跡、紙の手触り、デジタルにはない「あたたかさ」があります。

らしい書き方で年賀状を楽しみます。
年賀状を出す枚数を減らしても、「本当に伝えたい人にだけ、丁寧に書く」
そんな新しいスタイルが生まれています。
・万年筆やガラスペンなど「お気に入りの一本」で書きます。
・和紙など、風合いのある紙を選びます
。
(はがき裏面)新年のご挨拶とコメントを書く際には、発色の美しい万年筆やボールペンを使うのをお勧めします。インクの艶や筆圧の強さが、手書きならではの温かみを感じます。
年賀状は正式な挨拶ですので、基本は黒のインクを使うと、相手に失礼なく丁寧な印象になります。
文具クワウチでは年賀状向き万年筆やはがき、インクを貯めています
。
宛名書きの筆ペン
年賀状の宛名書きには、にじみにくい乾きの早い「速乾タイプ」の筆ペンが選ばれることが多いです。 速
乾性のある筆ペンは、和紙はがき(加工されているもの)でも滲まず、線の締め方がきれいに出ます
。
本文・宛名どちらにも使えるペンの選び方
反対に本文を書く際には、輝くの美しい万年筆やボールペンを使うのがおすすめです
。
| 種類 | 特徴 | 用途 | こんな方におすすめ |
| 速乾筆ペン(硬筆・軟筆両用) | 線が締まり、滲みにくい | 郵便番号、宛名書き、どちらにも使用可能 | 普段、筆ペンをあまり使わない方 |
| 速乾毛筆タイプ | 発色豊かで柔らかい印象 | 大きめの宛名。祝辞用。 | 普段から手書きに慣れている方 |
・ぺんてるアイライナーの話
ぺんてるの筆ペンの書きやすさ
筆ペンに慣れている筆耕士の立場から言うと、ぺんてるの筆ペンは穂先が非常に繊細で、毛筆のように自由に表現できる点が特徴です。
・筆圧や角度の微妙な変化にも対応。
・いつの間にか線も細い線も、毛筆感覚でコントロール可能。
・筆に慣れている人もストレスなく書ける。
さらにその精密な穂先の技術は、化粧品のアイライナーにも応用されており、ぺんてる公式ニュースでも紹介されています。
筆ペンとしての品質の高さが裏付けされています
。
手書きが贈る「自分の時間」
「あの人、元気かな」
「来年はどんな年にしたいかな」書く
ことは、誰かへの挨拶であり、自分の心を整える時間でもあります。
年賀状は、無理に続けるものではありません。
ただし、「また書いてみようかな」と思われたなら、その気持ちが、誰かとの小さなつながりを生み
ます。
【店舗情報】
執筆者:文具クワウチ 筆耕士 桑内彩
(大阪府高槻市高槻町15-24 /JR高槻駅・阪急高槻市駅の間)
昭和5年創業。高槻センター街で文具専門店として、手書きの道具や紙を通して「心を届ける時間」を提案しています。
店舗では年賀状におすすめの万年筆、インク、はがきをご紹介しております。

