お悔やみ事の不祝儀袋(金封)の正しい選び方【葬儀・法要・お見舞い編】
香典や法要のお供え、お見舞いなど、人生のさまざまな場面で使う不祝儀袋(金封)。いざ用意しようとすると、「水引はどれを選べばいい?」「表書きは何と書く?」「包む金額によって金封も変えたほうがいい?」など、迷うことも多いのではないでしょうか。
不祝儀袋は、使う場面や宗教・宗派によって、水引の結び方や色、表書き、デザインなどが異なります。また、地域や習慣によっても違いがあるため、相手や地域のしきたりに合わせて選ぶことも大切です。ここでは、香典袋の選び方やお見舞いなどの不祝儀袋(金封)について、用途ごとの基本をご紹介します。
1930年、大阪府高槻市創業の 文具クワウチ では、さまざまな弔事の場面に合わせた不祝儀袋(金封)を取り扱っています。金封選びに迷ったときにも参考にしていただけるよう、基本的なマナーや選び方のポイントをまとめました。ぜひお役立てください。
1. 香典袋の選び方
お葬式や法要に参列するときに用意する香典袋。 「黒白と黄白、どちらを選べばいい?」 「御霊前と御仏前はどう違う?」 など、迷うことも多いものです。
弔事の金封は、宗教・宗派や地域、渡す時期によって使い分ける必要があります。
香典袋では黒白の水引を思い浮かべる方も多いと思いますが、そのほかに双銀(左右とも銀色の水引)などもあります。
「弔事だから黒白」と一括りにするのではなく、どのような場面で使用するのか、地域の習慣や相手の宗教・宗派なども考慮して選ぶことが大切です。
表書きは宗教・宗派に合わせて
代表的な表書きには、「御香典」「御霊前」「玉串料」「お花料」などがあります。 それぞれの用途に合わせて選びましょう。
御香典
仏式の葬儀などで使われる一般的な表書きです。 水引は黒白や双銀などを用います。
御霊前
仏式のほか、宗教・宗派によっては広く用いられる表書きです。 宗教・宗派によって適さない場合もあるため、事前に確認すると安心です。
玉串料
神式の葬儀などで使われる表書きです。 水引は双白や双銀などを用います。
お花料
キリスト教式などで使われる表書きです。 十字架や白百合が印刷された金封、または白封筒などを用います。 「御ミサ料」など、宗派や場面に応じた表書きもあります。
宗教・宗派によって考え方が異なるため、すべての場合に一つの表書きが使えるわけではありません。 分からない場合は、喪家の宗教や地域の習慣を確認すると安心です。
金封のデザインは控えめに
お祝い用の金封とは違い、弔事では派手な装飾のものは避け、落ち着いたデザインを選びます。 黒白や黄白など、用途や地域の習慣に合った水引のものを選びましょう。
名前や住所も忘れずに
香典袋では、表書きだけでなく、贈り主の名前もきちんと記入します。 複数名で出す場合や会社名を入れる場合などは、人数や関係によって書き方が変わります。
また、香典袋によっては住所欄が付いているものもあります。 必要事項を確認し、受け取る方に分かりやすいように記入しましょう。
香典袋を選ぶときのチェックポイント
- 宗教・宗派に合っているか
- 地域の習慣に合っているか
- 葬儀なのか、法要なのか
- 表書きが用途に合っているか
- 包む金額に合った金封か
分からないまま選ぶよりも、「どのような場面で使うのか」を伝えて相談すると、自分に合った金封を選びやすくなります。
2. お見舞いの金封
病気やけがのお見舞いに伺うとき、現金を包む場合があります。 お見舞いの金封は、お祝い用の金封とは少し考え方が異なります。
水引は「結び切り」が一般的

お見舞いでは、一般的に結び切りの水引が使われます。 病気やけがが「繰り返されないように」という意味から、何度も結び直せる蝶結びではなく、ほどけにくい結び方を使うとされています。
地域によって習慣が異なる場合もあるため、地域の慣習も考慮して選ぶとよいでしょう。
お見舞いには「のし」を付けない
お見舞い用の金封を選ぶときは、のしが付いていないものを選ぶのが一般的です。 お祝い用の金封とは区別し、用途に合ったものを選びましょう。
表書きは「御見舞」
表書きは「御見舞」が一般的です。 贈り主の名前は水引の下に書きます。
金封のデザインは、華やかすぎない落ち着いたものがおすすめです。 飾りの少ないものや、のしのないものを選ぶとよいでしょう。
渡すタイミングも大切
お見舞いでは、金封の形式だけでなく、相手の体調や都合を優先することが大切です。 入院中であっても面会できるとは限りません。直接渡す場合は、相手やご家族に確認してから伺うと安心です。
また、相手によっては現金ではなく、必要なものや負担にならない品物のほうが喜ばれることもあります。 「何を贈るか」だけでなく、「今、何が相手にとってよいか」を考えることも、お見舞いでは大切です。
お見舞いの金封を選ぶときのチェックポイント
- お見舞い用の金封か
- のしが付いていないか
- 水引が用途に合っているか
- 表書きが「御見舞」になっているか
地域によって水引の習慣が異なる場合もあります。 分からないときは、「誰に」「どのようなお見舞いで」「どの地域で渡すのか」を伝えて相談すると安心です。
3. 金封選びに迷ったら、用途から考えてみましょう
金封は、見た目の好みだけでなく、「何のために贈るのか」を基準に選ぶと分かりやすくなります。
弔事の場合は、まず葬儀や法要など、どのような場面で使うのかを確認し、宗教・宗派や地域の習慣に合わせて水引や表書きを選びます。
お見舞いの場合も、水引やのしの有無、表書きなど、用途に合ったものを選ぶことが大切です。 そのうえで、包む金額や相手との関係、渡す場面などを考えていくと、自分に合った金封を選びやすくなります。
金封選びは、文具クワウチにご相談ください
文具クワウチでは、香典袋やお見舞いの金封など、用途に合わせた金封をご用意しています。
オンラインショップに全ての商品は掲載しておりませんので 「どれを選んだらいいか分からない」という場合は、お問い合わせフォームまたはお電話にてご相談ください。また、ショップにお越しいただける方は 店頭でもスタッフにお気軽にご相談ください。
また、オンラインショップでは金封の代筆も承っています。 筆耕は内容の確認や準備に時間が必要なため、即日対応は行っておりません。余裕を持ってお申し込みください。
大切な方を思う場面で、ふさわしい金封を選ぶことは、気持ちをきちんと届けるための一つの方法です。 大切な場面だからこそ、迷ったときはお気軽にお声がけください。
執筆:文具クワウチ 筆耕士 桑内彩