お祝い事のご祝儀(金封)の正しい選び方【結婚・出産・入学など慶事別編に解説】

お祝い事のご祝儀(金封)の正しい選び方【結婚・出産・入学など慶事別編に解説】

お祝いの気持ちを包む「ご祝儀袋(金封)」。
結婚祝い、出産祝い、入学・入園祝い、卒業・就職祝いなど、慶事の場面ではさまざまな金封を使います。
「どの水引を選べばいいの?」
「表書きは何と書けばいい?」
「包む金額によって金封を変えたほうがいい?」
など、いざ用意しようとすると迷うことも多いのではないでしょうか。

慶事の金封は、使う場面によって水引の結び方や表書き、デザインなどが異なります。また、地域や習慣によっても違いがあるため、贈る相手や地域の習慣に合わせて選ぶことも大切です。

ここでは、結婚祝い・出産祝い・入学・入園・卒業・就職祝いに分けて、用途ごとの金封の選び方をご紹介します。

1930年高槻市創業の文具クワウチでは、さまざまなお祝いの場面に合わせた金封を取り扱っています。 金封選びに迷ったときにも参考にしていただけるよう、基本的なマナーや選び方のポイントをまとめました。大切な方へのお祝いに、気持ちがきちんと伝わる一枚を選ぶために、ぜひお役立てください。

1.結婚祝いの祝儀袋

結婚祝いの金封を選ぶときは、まず水引の結び方を確認しましょう。一般的には、ほどけにくく「一度きりのお祝い」を表す結び切りや、あわじ結びの水引が使われます。

結び切り・あわじ結びについて

結び切りの金封です。結び切りは、一度結ぶとほどけにくいことから、「繰り返さない」という意味を持ち、結婚祝いなど一度きりのお祝いに使われます。

文具クワウチが販売する祝儀袋 たとう折金封赤白耳金銀 無地 中袋付き全体像です。

あわじ結びも結び切りの一種で、両端を引っ張ると結び目がさらに締まる形から、末永いお付き合いを願う意味が込められています。

特に関西ではあわじ結びが使われる場面も多く、水引には地域による習慣の違いがあります。
そのため、「この結び方だけが絶対に正しい」と考えるのではなく、贈る地域や相手の習慣も考えて選ぶことが大切です。結婚祝いでは、何度あってもよいお祝いに使われる蝶結びの水引は避けるのが一般的です。

水引は金銀十本結び

文具クワウチが販売する祝儀袋 たとう折金封 金銀十本結び「無字」中袋付き全体像です。結婚祝いでは、水引を10本使ったものが基本です。
水引には赤白のほか、金銀を使ったものなどがあります。
結婚式など格式を重んじる場面では、金銀十本結びなど、より格式のある祝儀袋が選ばれることもあります。水引の数は10本を用います。理由は、5本の水引を1束として、それを両家分の2束(5本×2=10本)合わせて「両家が一つになること」や「喜びが重なること」を意味しているからといわれています。

金額に合わせて祝儀袋をを選ぶ

祝儀袋は、包む金額とのバランスを考えて選びましょう。
少額のお祝いならシンプルな祝儀袋、まとまった金額を包む場合は、水引や紙質などにこだわったより格式のある祝儀袋を選ぶと自然です。

一番豪華なものを選べばよいというわけではありません。相手との関係や渡す場面にふさわしいものを選ぶことが大切です。

結婚祝い金封、金額の目安です。

結婚祝いの表書き

結婚祝いの表書きには、「寿」「御結婚御祝」などがあります。

  • 「寿」:結婚のお祝いであることを簡潔に伝えます。
  • 「御結婚御祝」:何のお祝いなのかが、より明確に伝わります。

どれを選べばよいのか迷う方も多いかもしれませんが、必ず一つだけが正解というわけではありません。
筆耕を承る中で感じる傾向として、関西では「御結婚御祝」、関東では「寿」を選ばれる方が比較的多い印象があります。ただし、地域にによる傾向のひとつで、厳密にきめられているものではありません。贈る相手やご自身の好みに合わせて選んでもよいでしょう。

贈り主の名前は水引の下に書きます。夫婦や連名、職場から贈る場合などは、人数や関係に合わせて整えましょう。

結婚祝いの祝儀袋を選ぶポイント

文具クワウチが販売する結婚祝いの金封です。最近は華やかなデザインの金封も増えています。結婚式や披露宴など改まった場で渡す場合は、華やかさだけでなく、品のよさや格式も意識したいところです。一方、親しい友人に直接渡す場合などは、相手の雰囲気や好みに合わせて、少し個性的なものを選ぶのもよいでしょう。

結婚祝いの金封を選ぶときは、次の点を確認すると選びやすくなります。

  • 結婚祝いに合った水引か
  • 包む金額に合った金封か
  • 相手との関係や渡す場面に合っているか
  • 表書きは適切か

この4つを確認すると選びやすくなります。

2.出産祝いの祝儀袋

祝儀袋 華の舞金封 赤出産祝いは、赤ちゃんの誕生を祝うお祝いです。
結婚祝いとは異なり、「何度あってもよいお祝い」として考えられるため、水引は蝶結びが一般的です。

出産祝いは入学祝いや卒業祝いなどと同じく蝶結びを使うことが多い慶事ですが、贈るタイミングや表書きなど、出産祝いならではの確認ポイントがあります。そのため、ここでは出産祝いについて分けてご紹介します。

出産祝いの水引

蝶結びは何度でも結び直せることから、「何度あってもよいお祝い」に使われます。出産祝いのほか、入学祝いなどにも用いられます。

地域によっては、出産祝いにあわじ結びを使う場合もあります。水引には地域差があるため、相手や地域の習慣にも目を向けて選ぶと安心です。

表書きは「御出産御祝」など

出産祝いの表書きには、「御出産御祝」「御祝」などがあります。何のお祝いなのかを明確にしたい場合は、「御出産御祝」が分かりやすいでしょう。贈り主の名前は水引の下に書きます。

金額とデザインのバランスを考える

文具クワウチが販売する出産祝いの金封です。出産祝いの金封には、明るくかわいらしいデザインのものもあります。親しい友人には赤ちゃんをイメージした華やかなもの、親族や目上の方には落ち着いた上品なものなど、贈る相手との関係に合わせて選ぶのもおすすめです。

金封には、シンプルな封筒タイプから、紙質や水引にこだわったものまでさまざまな種類があります。包む金額が少ない場合にはシンプルなもの、まとまった金額を包む場合には、それに見合った金封を選ぶと自然です。

出産祝いの金額は、友人・知人、親族など関係によって異なります。一般的な目安として、友人・知人で3,000円~1万円、親族で1万円~3万円とする例もありますが、家族や地域によって差があります。

贈る時期にも配慮を

出産祝いでは、金封を選ぶことだけでなく、贈る時期にも配慮することが大切です。
出産直後は、赤ちゃんのお世話だけでなく、母親の体調も安定していないことがあります。直接訪問して渡す場合は、相手の体調や都合を優先しましょう。遠方の場合や、すぐに会うのが難しい場合は、配送する方法もあります。
「早く渡さなければ」と焦らず、相手にとって負担にならない方法を選ぶことが大切です。

3.入学・入園・卒業・就職祝いの祝儀袋

入学・入園・卒業・就職は、人生の節目となる大切なお祝いです。
これらのお祝いも、出産祝いと同じく蝶結びの水引を使うことが一般的です。
一方で、入学・入園・卒業・就職では、お祝いする内容によって表書きが変わります。そのため、「出産祝い」とは分けて、それぞれの場面に合わせて祝儀袋の選び方を確認できるようにしています。

水引は蝶結びが基本
蝶結びのお祝いの金封です。
入学祝は一般的に蝶結びの水引を使います。
入園や入学、卒業、就職など、人生の中で何度も訪れるお祝いには、何度あってもよいという意味を持つ蝶結びが使われます。
ただし、関西などでは水引の結び方に地域差があるため、相手の地域の習慣も考えて選ぶとよいでしょう。

表書きはお祝いの内容に合わせて

表書きは、お祝いする内容に合わせて選びます。

  • 入学祝い:「御入学御祝」
  • 入園祝い:「御入園御祝」
  • 卒業祝い:「御卒業御祝」
  • 就職祝い:「御就職御祝」

用途を限定しない「御祝」とすることもできます。何のお祝いなのかがはっきりしている場合は、上記のように具体的な表書きを選ぶと分かりやすいでしょう。

こどものお祝いはデザインも楽しんで

かわいい入学祝の金封です。入学祝いは、家族や親族から贈ることも多いお祝いです。格式ばったものだけでなく、少し明るいデザインの金封を選ぶのもよいでしょう。特に小さなお子さんへのお祝いなら、本人が見て「うれしい」と思えるようなデザインを選ぶのも一つです。

一方、祖父母から孫へ贈る場合など、きちんとした印象を大切にしたいときは、シンプルな金封でも十分です。

金額に合わせて祝儀袋を選ぶ

入学祝いでも、包む金額と金封のバランスを考えましょう。少額のお祝いならシンプルな金封や封筒タイプ、まとまった金額なら紙質や水引に少しこだわったものというように、金額に合わせると選びやすくなります。
大切なのは、高価な金封を使うことではなく、お祝いの気持ちと場面に合っていることです。入学・入園・卒業・就職祝いなどは、用途に合わせて表書きを変えれば、似たタイプの金封を使うこともできます。

金封選びに迷ったら、用途から考えてみましょう

金封は、見た目の好みだけでなく、「何のために贈るのか」を基準に選ぶと分かりやすくなります。

  • 結婚祝い:結び切り・あわじ結び
  • 出産祝い:蝶結びが一般的
  • 入学・入園・卒業・就職祝い:蝶結びが一般的

まずは用途に合った水引を確認し、そのうえで表書き、包む金額、相手との関係、渡す場面や地域の習慣を考えていくと、自分に合った金封を選びやすくなります。

文具クワウチが提供する代筆見本です。

文具クワウチでは、用途に合わせた金封をご用意しています

文具クワウチでは、結婚祝いや出産祝い、入学祝いなど、さまざまな慶事に合わせた金封をご用意しています。オンラインショップにすべての商品を掲載しているわけではありませんので、「どれを選んだらいいか分からない」という場合は、選ぶお手伝いをさせていただきます。お問合せフォームまたはお電話にてお問合せください。またショップにお越しいただける方は、店頭でスタッフにお気軽にご相談ください。

オンラインショップでは、金封の代筆も承っています。個人・法人を問わずご利用いただけます。内容確認や筆耕の都合上、即日対応は行っておりませんので、余裕を持ってお申し込みください。

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大切な人へのお祝いに、ふさわしい金封を選ぶことは、気持ちをきちんと届けるための一つの方法です。用途や金額に合わせた金封選びや表書きについても、迷ったときはお気軽にお声がけください。

【店舗情報】
執筆者:文具クワウチ 筆耕士 桑内彩

大阪府高槻市高槻町15-24(JR高槻駅・阪急高槻市駅の間)

昭和5年創業。高槻センター街で文具専門店として、手書きの道具や紙を通して「心を届ける時間」を提案しています。

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